忌中と喪中の違いって?

12月に入ると、そろそろ年賀状の準備をしなければと思い立つ方も多いでしょう。ちょうどその時分にちらほらと届くのが喪中はがきですね。それを受け取って、故人に思いをはせる方もおられるかもしれません。その年に身内の不幸があった時など、年賀状を辞退する場合、事前にこのような挨拶のはがきを、年賀状代わりに差し出す習慣は古くからあり、今日でも続いています。

Japan Earthquake 3.11東日本大震災 - YouTube

しかし、喪中と忌中とを同じ意味合いだと勘違いしていたり、喪中と忌中との区別をきちんと理解している人は思いの外少ないようです。「喪中」の「喪」とは、本来は近親者の逝去に伴い、その悔やみのために一定期間喪服を着用し、故人の冥福を祈りながら生活をすることです。「喪中」とはその言葉のままに、喪に服する期間を言います。

仙台 葬儀の案内

古くは「大宝律令」に続く「養老律令」に服喪にかかわる条項がありましたが、室町時代に入ってから、命を受けた神道家によって「忌」に関する習しと統合され、以後江戸時代に「服忌令」という法令に編纂されます。その後、明治時代にあらためて発布された「服忌令」に定められた「服喪期間」がいわゆる喪中です。両親の場合には、13ヶ月が起源になっており、現在では一周忌(死去一年後)までの一年間を喪中とするのが通例です。続柄によって、喪中の期間は変化し、夫に対する喪中期間は父母と同様13ヶ月でありながら、夫が妻に対する期間は90日と、男女で大きな格差が見られるのは、「服忌令」自体がかなり古いものであるからでしょう。

東北地方太平洋沖地震の支援情報

それでは、喪中に対して、忌中ですが、「忌中」の「忌」とは、神道のものの考え方による「本来死者は穢れたもの」という認識と、仏教の「人は死んだ後、49日の間に次の新たな生を受ける」との考えが、神仏習合により一体化したものです。

故人との続柄や宗派などにもよりますが、忌明けまでの一定期間、亡くなられた方が安らかな往生を遂げられるよう、死者の供養のために墓に詣でたり、祝行事を慎むことを言います。仏教では「中陰供養」という考え方から、49日間を「中陰」として、49日目の法要をもって、忌明けとする場合が多いようです。